松谷園の栗きんとん Matsutanien's Kurikinton

松谷園がある岐阜県は山と川に囲まれた自然豊かな地域で、栗の産地としても有名です。
岐阜県の銘菓であり、松谷園の看板お菓子でもある「栗きんとん」は、この地元のおいしい栗を使っています。また、栗きんとんは岐阜県が発祥の地と言われており、松谷園も一際こだわりを持ってつくっています。

そんな栗きんとんが地域によって認識が異なるのをご存知でしょうか。
地域の栗きんとん、松谷園の栗きんとんへのこだわりをご紹介いたします。

  • ■全国で違う栗きんとん

    秋の味覚である栗は、古くから親しまれ、その食文化にも彩を添えてきました。栗は古くは日本書紀にも登場します。でんぷん質を多く含むことから、主食だけでなく保存食としても活用されてきました。その代表的なメニューが「栗きんとん」です。
    お客様が親しんできた「栗きんとん」、地域で違っているのをご存知でしょうか。

    関東の栗きんとん
    関東で親しまれている「栗きんとん」は、一般的にはお節料理に入っているイメージではないでしょうか。
    栗の甘露煮とさつまいものあんを絡めた黄色い栗きんとんは、お節料理に彩を添えるだけではなく、料理の箸休めにも適した逸品。栗のごろっとした食感と、なめらかなさつま芋のあんが生み出すハーモニーは箸が止まらなくなってしまうほどです。漢字では「栗金団」と書き、「金団」は「金の団子」や「金の布団」といった意味を持つことから、所謂「縁起物」として親しまれています。
    中部の栗きんとん
    中部地方で親しまれている「栗きんとん」は、お茶請けにもぴったり、和菓子のイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。御菓子処 松谷園の栗きんとんは、もちろんこちらの和菓子の栗きんとんです。
    炊いた栗の実に砂糖を加え、茶巾で絞り形を整えた和菓子の「栗きんとん」は、栗の実を食べているかのような錯覚をおこしてしまうほど、ホロっとした口どけの良さが楽しめる逸品です。旬の季節になると和菓子屋の店頭に並ぶ、深まる秋を楽しめるお菓子なのです。
  • ■栗きんとんへのこだわり

    栗きんとん

    松谷園の栗きんとんは、栗本来の旨味を「ぎゅっ」と凝縮。素材そのもののおいしさを味わうことができます。地元の良質な栗を使っているからこそできることです。
    例年8月下旬から、栗の収穫・仕入れが始まります。栗にも様々な種類があり、水分を多く含んだ栗は粘りが出てしまい、後味の悪い栗きんとんになってしまいます。
    松谷園では、毎年栗の出来を熟練職人の舌で確かめ、厳選した国産栗のみを使用。栗の風味は時間と共に失われるため、収穫から丁寧に扱います。
    素材の良さをそのままお伝えできるように時間をかけてふっくらと炊き上げ、ほんの少しのお砂糖と共に職人がひとつひとつ手作りで仕上げています。砂糖も素材を生かすものを厳選。栗きんとんはシンプルな素材の組み合わせでできているからこそ、素材のおいしさと丁寧な仕事でよりいっそうおいしい栗きんとんにすることができるのです。
    栗本来の味が楽しめる栗きんとんをご賞味ください。

    素材のおいしさが詰まった栗きんとん
    栗きんとん
  • ■焼き栗きんとん

    焼き栗きんとん

    「栗きんとん」は栗と砂糖だけで炊き上げているため、お日持ちが3日と短く、遠方のお土産などには使えませんでした。「賞味期限を延ばしてほしい」というお客様からのご要望を受け、松谷園は商品開発して産まれたのが「焼き栗きんとん」です。お日持ちを伸ばすことは簡単ではありませんでしたが、お客様の喜ぶ顔を思い浮かべ、商品開発に励みました。

    焼き栗きんとんは賞味期限が「60日」。 素材は栗きんとんとほとんど同じで、国産の栗と少量の砂糖、水飴でつくり上げているため、おいしさも変わりません。
    賞味期限で諦めていたお客様がいらっしゃいましたら、ぜひこちらの「焼き栗きんとん」を一度ご賞味くださいませ!

    焼き栗きんとん
    焼き栗きんとん